娘のヘアドネーションをしようといろいろ調べていると「ヘアドネーション 意味ない」などという言葉が検索ワードに出てきて、とても不安になりました。
本当にヘアドネーションは意味がないのか徹底的に調べました。
その結果わかったことは、意味ないのかどうかは半分本当で、半分嘘だったということです。
調べていくうちにわかったヘアドネーションの実態に迫ります。
これからヘアドネーションをしようと思っている心の優しいあなた、そしてヘアドネーションの活動に賛同して協力しようと思っている美容関係の方は必見です。
どういうことか、詳しく書いていきます。
目次
ヘアドネーションは意味ないは嘘!意味のある素晴らしい活動!!
ヘアドネーションは髪の毛を切って捨てるだけだったものが、髪の毛自体を寄付してそれを医療用のヘアウイッグにして、18歳以下の病気や怪我で頭髪を失ってしまった子どもたちに寄付しようというボランティア活動の一つです。
人毛で作られるヘアウイッグはとても高価で治療にお金がかかるために欲しくても諦めてしまう人もあるというのです。
人工毛で作った安価なヘアウイッグもあるのですが、その見た目、手触りなどは一目瞭然、不自然さがあるのです。
そんな中、希望した人が順番に自然な人毛のヘアウイッグを無償でプレゼントしてもらえるというのです。
意味がないわけないのです。
大いに意味があってとても素晴らしい活動であることは言うまでもありません。
日本でヘアドネーションをやっている団体を3つ調べましたが、どの団体でも実際にそのヘアウイッグを手にした子どもたちの感謝の言葉や喜びの声など届いているのがわかります。
個人情報の保護の観点から顔出しは出来ない事が多いですが、それでも喜びの声が届いているのは確実です。
だからヘアドネーションという活動に関していえば、意味がないと言うことは全くなくて、病気や事故で髪の毛を失ってしまった子どもにとっては宝物に匹敵するくらい素晴らしい物が届けられているのです。
では、なぜヘアドネーションは意味ないと言われていたり、そんな風に感じる人がいるのでしょうか?
ヘアドネーションは意味ないと言われているのはなぜか?
ヘアドネーションは意味ないというサイトの中には人毛は誰のものかもわからないし気持ち悪い。なんて書いてあるものを見つけましたが、おそらくそう思う人は人毛ウィッグを希望することはないでしょう。
実際には人毛ウィッグを希望する人はたくさんいて、人の善意で作られたウィッグだとわかった上で申し込みをされます。
だからヘアドネーションを意味気持ち悪いなんて言うのは何も知らない人が勝手な憶測で言っているだけデマだと言うことがわかります。
ただ、一つ私が自分で調べていて疑問に思ったことは、ヘアドネーションする人が増えてきて髪の毛がいっぱい余っているという話。
そこは本当に引っかかりました。
まずある団体のFacebookに載っていた情報から1日に届いてるヘアドネーションの数と実際にプレゼントされている数があまりにもかけ離れているところから疑問を持ちました。
娘の髪の毛、本当にウィッグになるんだろうか?
もしかして無駄になるんじゃないだろうか?
それだったら髪の毛を売ってそのお金を寄付したほうが意味あるんじゃないだろうかって言う想いがムクムクと膨れ上がってきたのです。
そう思ったらいてもたってもいられない性格です。
JHD&C(ジャーダック)とHEROという二つのNPO法人に直接問い合わせてみたのです。
娘のヘアドネーションを検討しています。
折角伸ばした髪を無駄にしたくないという想いからいろいろ調べま
した。 そして調べていくうちに「ヘアドネーション 意味ない」などということも書いていました。
ヘアドネーション自体に意味がないものとは思いませんし、日本中
にヘアウイッグを希望している子どもたちがたくさんいることも理 解出来ます。 そして御社がやっていることはとても意味もあると感じますし賛同
いたします。
ただ、疑問に思うことがあります。
先日上がっていたFacebookも拝見いたしました。
1日150人から200人の髪の毛が届くとありました。
そして一つのウイッグを作るために必要な髪の毛の量は30~50
人分の量がいることもわかりました1か月で換算したら少なく見積もっても4500人分の髪の毛が送 られてくるということですよね? そうすると1か月で出来るウィッグの数は90個、1年で1080
個出来る計算ですよね。そして作り続けなければどんどん髪の毛は送り続けられるので貯ま る一方。 ただどう見てもそんなにハイペースでウィッグが作られているのよ
うには思えないです。 情報開示をしっかりとされているので余計にそんなに出来ていない
のが分かります。 ホームページには今までにプレゼントしたウィッグの数は449と
あります。 送られてきた髪の毛を全部利用できていれば1年で1080個出来
るのに、10年以上で449個? もちろん、ウィッグとして使えないような髪の毛も混ざっているこ
ともあるかもしれません。 それに最初の頃の認知が低い頃などは今のようにたくさんの髪の毛
が送られては来なかったでしょうから数が作れなかったのもわかり ます。 でも今、それだけたくさんの髪の毛が届いているのであればもっと
たくさんの数がないのはなぜなんだろう? 無駄になっている髪の毛もあるんではないだろうか?と思えてくる
のです。 本当に実際に娘の髪の毛がウィッグとして利用されているのかまで
はわからないなぁって感じてしまったのです。 今足りないのは髪の毛ではなくてお金と人なのではないかと感じて
おります。 ボランティアの方たちが経費を削減して一生懸命作られているのは
とてもよくわかりますし、きっととても大変なんじゃないかなとお 察しいたします。 それだったら娘の髪の毛は毛髪買取業者などで売ってそのお金を団
体に寄付したほうが良いのかもしれないなぁと感じているのです。 正直な話を聞かせていただきたいと思います。
それでもやはり髪の毛が不足していて髪の毛を送ったほうが良いの
でしょうか? それとも団体内で高価買取してもらえるルートとかがあるならばそ
のままお送りしたほうが良いのかな?とも考えます。 ちょっとその辺が分からないので教えていただきたいです。
ウィッグを作るためにも1個10万くらい制作費にかかると聞きま
した。
それならば余計に寄付という形の方が貢献できるのではないだろうか・・・と最近特に思っているのです。 娘は単純に自分の髪が困っているお友達の為にウイッグになると思
っているので、そのままその心のままに髪の毛を御社に送ったほう が良いのか、現金に変えて御社にお金を寄付したほうが良いのか思 案しているところです。 どちらの方が良いと思いますか?
またどちらの方が意味のあるものになりますか?
ちなみに一度もカラー、パーマなどしていない綺麗な髪です。
それぞれに質問した内容の数値は各団体のホームページを見て変更しています。
それでもどちらも同じように集まる髪の毛の数に比べてプレゼントしているウィッグの数がとてつもなく少ないというのが浮き彫りになりました。
ヘアドネーションの実態、あなたの優しさが逆に迷惑なっていることも...
まず、どちらの団体もヘアドネーションの条件として31㎝以上の髪の毛を希望されています。
しかしながら送られてくる髪の毛の2割~3割、多い時は4割もがその長さに満たないウィッグとしては利用できない短い髪の毛が入っているということです。
15㎝から受け付けている団体があるのでそこと勘違いをして送られてくるものだと思うのですが、15㎝の髪の毛を送った人もそこまで伸ばして、そして少しでも役に立つようにとわざわざ送料を払ってまで送るのです。
でもその長さが満たないものを送ることで逆に活動の迷惑になることもあるということです。
その優しい気持ちを無駄にしないためにも是非とも15㎝でも受け付けてくれる団体を調べて送ってください。
詳しくはこちらをご覧ください。ヘアドネーションの団体3つを徹底比較!条件をわかりやすくまとめました!!
15㎝以上でも出来る送り先もあります。
たくさんの髪の毛の仕分け作業に時間がかかり、また長さの満たない髪の毛は捨てるのも折角送ってくれた人の気持ちを踏みにじるので、買取業者に買ってもらいそれを活動資金に充てているとのことです。
だったらいっぱい短い髪の毛があってもいいだろうと考えてしまいそうですが、その仕分けする手間、その髪の毛を梱包する作業、送料などを支払うことなどを考えると本来の活動の継続も難しくなってしまうということでした。
ですので、一番良いのは31㎝未満の短い髪の毛は送らないことです。
ヘアドネーションの協力者の数とプレゼントした数が合わない本当の理由
そしてどちらの団体でも同じ答えが返ってきたのですが、希望されているのは女の子が多く、ロングウィッグを希望されていますが、ロングウィッグを作るためには40㎝、50㎝、60㎝と長い髪が必要なのです。
その長い髪の毛はどちらの団体も不足しているためにこれからも継続的な寄付をお願いしたいというお話でした。
JHD&Cさんはいくら寄付金が集まっても長い髪の毛がなければロングのウィッグを作ることが出来ないとお答えされていました。
一方のNPO法人HEROさんは一番多く集まっているのは31㎝~35㎝の髪の毛で、やはり40㎝以上の髪の毛が不足しているとのことでした。
ウィッグを希望している9割の子が女の子で、しかもロングウィッグを希望しているため、それを作るための長い髪の毛は慢性的に不足しているとのことでした。
更に、HEROさんは一番は資金不足ということもお話されていました。
と言うのも、HEROさんの活動資金は国からの助成金など一切なく、ご当地ヒーローの破牙神ライザー龍のキャラクターショーなどで得られるグッズ販売などの収益金からこのヘアドネーションの活動費に充てているのです。
新型コロナウイルスの影響で各地で行われているキャラクターショーは軒並み中止になり、そこで本来だったら得られたグッズの売り上げなどが一切なくなってしまったと言うのです。
オンラインで販売されている商品の売り上げだけの収入では高額な費用がかかるウィッグの制作には全然追い付いていないと言うのが現状だそうです。
さらにHEROさんはただ単にウィッグの制作するだけはなく、実際に子どもの頭のサイズを計りに現地に赴きます。
その交通費もすべて自主財源と寄付金から賄っています。
資金不足からウィッグの制作に遅れが出ているのは否めないのです。
逆に言うと、寄付金が莫大にあるならば長い髪の毛を工場から購入して作ることも可能なのです。とおっしゃっていました。
またNPO法人HEROさんは専任のスタッフなどはおらず全員が他の仕事をしながらこの活動をしているのです。
9月にHEROさんに届いた髪の毛の総数は2416名分だったそうです。
HEROさんには1口550円から寄付できる公式WEB SHOPがあります。
仮にその半分の人でも1口寄付したら・・・66万4千400円。
まだまだそれでも足りないかもしれませんが、それでも8個はウィッグの制作費用に充てることができますね。(1個作るのに最低8万円はかかるそうです)
まとめると
JHD&Cさんは長い髪の毛(40㎝以上)が不足しているためプレゼント出来る数が少ない。
NPO法人HEROさんは長い髪が(40㎝以上)が不足している&資金不足のためプレゼントしている数が少ない。
という現状がはっきりと浮き彫りになりました。
ヘアドネーションは31㎝から出来るけれど1㎝でも長いほうが喜ばれる!
私はこの話を二つの団体に聞いてそれまでの考え方がガラリと変わりました。
話を聞くまでは娘の髪の毛を31㎝切ってヘアドネーションしよう!と思っていました。
ヘアドネーションは31㎝からが出来るから31㎝あればいいだろうって思っていたのです。
でも実際には求められている髪はもっと長い髪の毛。
それだったら1㎝でも長いほうが利用してもらえるのではないかと。
娘にもこの話をしました。
「31㎝の髪の毛ってめっちゃ長いなって思うんやけど、これでウィッグ作ったら長さ半分になるんやって。
だから短い髪のウィッグしかできんらしい。」
すると娘は
「え?やばっ。
じゃあウィッグ欲しい子って多分女の子が多いから無理やん。」
「そうやねん。だから31㎝じゃなくて40㎝とかそれ以上の髪の毛が欲しいらしいよ。
でも40㎝も切ったら○○〇の髪の毛短くなるけど。
どうしたらいいかすぐに答えださんでもいいけど、自分のやりたい髪型もあるやろうしどうしたら良いかちょっと考えてみて。」
と小学1年生(7歳)の娘に考えさせてみました。
次の日どうするか聞いてみると
「私40㎝切るわ。なんなら50㎝でも良いよ。
短くなるけど、またすぐ伸びるし。」
となんと男前な答えが返ってきました。
というわけで40㎝以上切ることが決定しました。
幸いヘアドネーションしようと思ってから伸ばしていたのですが、七五三終わったタイミングで切ろうと思っていたので、かなり長さがありました。
なので40㎝切ってもボブくらいの長さはあると思います。
なんとなく31㎝からヘアドネーションできるという条件があるので、31㎝あればオッケー!!って思っていたんですよね。
でも実際には31㎝は最低ラインで本当に必要な長さってもっともっと長い髪なんですよね。
これからヘアドネーションしようと思っている人には1㎝でも長い髪を寄付されることをおすすめしたいです。
娘は結局52㎝髪をバッサリ切ってヘアドネーションしました。
詳しくはこちら↓↓↓
ヘアドネーション体験談!初めての美容院でバッサリ50㎝カット!!
ヘアドネーションVS髪の毛を売って寄付するどちらが役に立つのか?
NPO法人HEROさんに話を聞いて、ヘアドネーション先はHEROさんにしようと決めたのですが、一番最初に思った髪の毛をそのまま寄付するのではなく、髪の毛を売ってそのお金を寄付するのも良いのでないかなと思いました。
NPO法人HEROさんは資金不足がウィッグ作成が遅れている大きな原因っておっしゃっていましたからね。
それでもし高額で売れるなら売ってそのお金を寄付したほうが良いのかもしれないなと。
髪の毛が実際にいくらになるのかそれもとても気になるところです。
ヘアドネーションも良いけれど、髪の毛を売ってそのお金を寄付したらもしかしたら髪の毛を直接寄付するよりも有意義に使ってもらえるかなぁと感じたのです。
髪の毛を切ったので実際に髪の毛がいくらで売れるのかいくつかの買取業者で査定してもらいました。そのことについてこちらに書いています。
髪の毛が売れるなんてことさえヘアドネーションをしようと思って調べてから知りました。
52㎝の髪の毛がいくらで見積もりされたのか詳しくはこちらです↓↓↓
でも実際に売ってお金に変えてしまったら、本当に寄付するだろうか・・・?
カット代になったと喜んで終わる自分がいるような気がするのです。
なんせめんどくさいですしね。
これが本音ですよね。
だから娘の純粋な気持ちを汲むならばやっぱりそのままヘアドネーションしたほうが良いかなと心が揺れた母でした。
まとめ
ヘアドネーションが意味ないのかどうか調べてみた結果わかったこと。
ヘアドネーション自体はとても素晴らしい活動でとても意味のあるもの。
だけど詳細を読まずに送り先を間違えてウィッグにならない短い髪の毛を団体に送ることは意味のないことなのでやめましょう。
そして最低31㎝から参加できるヘアドネーションだけれども、31㎝あるから参加しよう!ではなく、出来るだけ長い髪の毛を送ることでより早く多くの子どもたちに届けることが出来ます。
さらには髪の毛を送るだけがヘアドネーションの活動に参加するということではないので、優しい気持ちと一緒に少額でも寄付することでヘアドネーションの活動がどんどん広がって本当にたくさんの子どもたちを笑顔にすることが出来るのではないでしょうか。
ヘアドネーションをしようと優しい気持ちのお持ちの方にどうしたらもっと有効にその長い髪が活かされるか考えてヘアドネーションしてもらえたらいいなと思います。
こちらもご参考にご覧ください。↓↓↓
ヘアドネーションの送り先でおすすめはNPO法人HERO!!その理由二つを詳しく解説!!
最後まで読んでくださりありがとうございました。